信州のリゾート列車!!リゾートビューふるさと乗車記(南小谷 ⇒ 長野)
今回は信州の観光列車の一つで長野と南小谷を結ぶ「リゾートビューふるさと」の乗車記を書いていきます。
自然豊かな信州を走るリゾート列車!快速リゾートビューふるさと 乗車記(南小谷 ⇒ 長野)
リゾートビューふるさと とは?
「リゾートビューふるさと」はJR東日本が「のってたのしい列車」として長野県で運行している観光列車です。
通常の電車や気動車とは異なるハイブリット車両を使用しており、週末や長期連休などに長野~松本~南小谷で運行されてる列車です。
長野~松本間にある姨捨駅は日本三大車窓の一つであり、善光寺平の景色を楽しむことができます。
また、大糸線である松本~南小谷間では田園風景や北アルプスの山々を眺めることができます。さらに観光列車ということもあり、これらの車窓を楽しめるように窓はとても大きくなっています。
リゾートビューふるさとは全車指定席の快速列車なので指定席券を購入すれば青春18きっぷでも乗車可能です。そのためとてもお得に移動を楽しむことができる観光列車になっています。
ハイブリッド車両とは?
今回、乗車するリゾートビューふるさとに使用されるHB-E300系は電車、気動車でもないハイブリッド車両です。
自動車ではハイブリッド車両が普及してきていますが、鉄道分野においてもハイブリット車両は登場してきています。
HB-E300系の走行はエンジン発電機で発電する電力と蓄電池に充電した電力を用いて走行用のモータを駆動して走行しています。また、車内の照明や空調装置もこの発電した電力と蓄電池で賄っています。
ハイブリッド自動車は低速領域はモーター、高速領域はエンジンで駆動するためそれぞれの駆動方式の良い部分を利用して走行しています。そのため、ハイブリッド車両といっても自動車と鉄道では走行原理が少し異なっています。
南小谷から乗車!!
大糸線はこの南小谷駅を境に糸魚川方面は非電化区間、松本方面は電化区間になっています。ちなみに特急あずさも毎日1往復はこの南小谷駅まで運行されています。
駅構内には臨時列車の案内としてリゾートビューふるさとの発車時間と番線が掲載されていました。
ホームに行くと今回乗車するリゾートビューふるさとの前に発車するあずさ号と並んでいました。
元々、南小谷駅行きのあずさにはE257系が使用されていましたが、ダイヤ改正でE353系に置き換わってからはE353系が南小谷駅まで乗り入れています。
1号車の側面には大きく「RESORT HYBRID TRAIN」と雪の結晶、紅葉の落ち葉がデザインされていました。
2号車の側面には「RESORT HYBRID TRAIN」と長野県のマスコットのアルクマが描かれていました。
行先表示の辺りにはアルクマのデザインやリゾートビューふるさとのロゴが描かれており、観光列車らしいデザインになっていました。
座席は茶色・橙色の基調とした座席で配列は2+2席となっていました。
観光列車らしく座席は景色が見やすいように通路から一段上の位置に設置されています。また、各座席に大きい窓が設置されているため、景色を思う存分楽しむことができます。
先頭座席の後方には展望室が設置されています。
運転席の後方と進行方向の左右に景色を楽しむように簡易的な座席が設置されていました。
展望室の座席は背もたれが簡易的なもののため、長時間座るには少しつらいものがあるかもしれません。
展望室の左右に設置されている窓は座席に設置されている窓よりも大きいため、見たい景色があるときは展望室から楽しむのもよいのではないでしょうか??
運転席後方の座席からは運転士と同じ眺めを楽しむことができます。
また、運転席後方には沿線の風景の写真も設置されており、さすが観光列車といったおもてなしがされています。
車内にはリゾートビューふるさとのパネルも設置されていました。
コロナ禍ということもあり、アルクマのぬいぐるみもマスクを着用していました。
早くコロナも収束してほしいものです。
座席の背面は北陸新幹線E7系と同じような感じで、背面テーブル、網ポケット、ドリンクホルダが設置されていました。
背面テーブルは新幹線や特急と同じようなデザインになっていました。
リゾートビューふるさとには再度テーブルも設置されており、背面テーブルとサイドテーブルの好きな方を選択して利用することができます。
座席からは信州の紅葉を楽しむことができました。
やはり、窓が大きいとこのように景色を楽しむことができるのが良いです。
まとめ
リゾートビューふるさとは長野~南小谷を走る観光列車
使用される車両は鉄道では珍しいハイブリット車両
窓が大きく景色を楽しむことに特化した列車
「のぞみ」並みに速くてお得な「ひかり」乗車記(名古屋 ⇒ 東京)
今回は東海道新幹線の「ひかり」に乗車した時のことについて書いていきたいと思います!!
「のぞみ」に匹敵するほど速い「ひかり」に乗車!!東海道新幹線N700系(名古屋 ⇒ 東京)
東海道新幹線について
東海道新幹線には「のぞみ」「ひかり」「こだま」の三種類の列車が運行されています。東京~新大阪間における「のぞみ」の停車駅は東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪のみです。「こだま」はすべての駅に停車します。そのため、「のぞみ」が最も速く「こだま」が最も遅いということになります。
しかし、「ひかり」は列車によって停車駅が異なり、大きく2パターンの運行形態があります。
「ひかり」の停車駅は?
それではひかりの停車駅について具体的に説明します。
ひかりは毎時2本運転されていますが、それぞれ停車駅と東京発の場合には行き先が異なります。
日中に運転される「ひかり」の行き先と停車駅パターンには以下の2パターンがあります。
早朝や夜間には下記の行き先、停車駅ではない「ひかり」もありますが、今回は省略します。
パターン1:東京or新大阪行き ひかり号(東京33分発、新大阪18分発)
停車駅:東京、品川、新横浜、小田原or豊橋、名古屋~新大阪の各駅
パターン2:東京or岡山行き ひかり号(東京03分発、新大阪48分発)
停車駅:東京、品川、新横浜、熱海or三島、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪~岡山の各駅
パターン1の「ひかり」の東京~名古屋間は「のぞみ」停車駅の他には小田原または豊橋にしか停車しません。代わりに名古屋~新大阪は各駅停車となるため「こだま」と変わりません。
パターン2の「ひかり」の東京~名古屋間は「のぞみ」停車駅の他に熱海または三島、静岡、浜松に停車するため、パターン1の「ひかり」よりも停車駅が多く停車駅も異なります。しかし、名古屋~新大阪間の停車駅は「のぞみ」と同じです。
上記のように30分に1本運行される「ひかり」ですが、乗車時間によって停車駅が全く異なります。そのため、ひかりに乗車する際には自身の目的地に停車するのか確認する必要があります。
しかし、先ほどの運行パターンをうまく利用することで「ひかり」に乗車しているのに「停車駅はほぼのぞみと変わらない!所要時間もほぼ同じ!」ということが可能になります。
具体的には東京~名古屋間をパターン1、名古屋~新大阪間をパターン2のひかりに乗車するということになります。
今回、筆者は東京~名古屋間でパターン1のひかりに乗車しました。
名古屋から乗車!!
今回乗車したのは名古屋15:31発のひかり654号東京行きです。
上下の東京行き「のぞみ」と比較しても停車駅に小田原が追加されているだけで、ほぼのぞみという状態です。
しかも、のぞみと比べて自由席が2両多いため座れる確率は高く、東京~名古屋を指定席(通常期、乗車券込み)で利用した場合にも「のぞみ」は11,300円、「ひかり」は11,090円と「ひかり」のほうが210円安くなります。
所要時間は直前に発車するのぞみ388号と比べるとひかり654号は4分だけ長いです。
所要時間が4分増えるだけで、自由席に座れる確率が増え、指定席料金も安いならば筆者は「ひかり」を選択しますが、皆さんはどうでしょうか?
ただ1時間に1本しか運転されないため、利便性という観点では圧倒的にのぞみには敗北しています(笑)
今回乗車したのはN700Aでしたが「A」のロゴマークが小さいタイプでした。
同じN700Aでも「A」のロゴマークが大きいタイプもあります。
このロゴマークの違いは当初、N700系は2007年から営業を開始しましたが、2013年にN700系に「定速走行装置」「中央締結ブレーキ」「地震ブレーキシステム」などの装置、機能を加えたN700Aを投入しました。そのため、2013年以降に登場したN700系には大きくAのロゴが描かれていました。
しかし、2014年から既存のN700系の性能をN700Aと同等にする改造が始められました。この時に改造を受けたN700系には小さくAのロゴが加えられました。
そのため、現在は性能と見た目は同じですがロゴマークが微妙に違うN700Aが運行されています。
ちなみに、ロゴマークも違いますが座席のシート柄も僅かに違うそうですが筆者には違いが区別がつきません。
今では当たり前になったLED行き先表示
N700系の車内
普通席の座席は3+2列シートになっています。海側が3列シート、富士山側が2列シートという配置です。
座席の色は青色がメインになっています。
富士山側の2列シート
座席番号は窓側がE、通路側がDになります。
海側の3列シート
座席番号は窓側がA、真ん中がB、通路側がCになります。
ちなみに、N700系の普通席の座席幅はA,C,D,E席は44cmですが、B席は46cmと2cm広く設計されています。筆者もA席とB席を乗り比べてみましたが、確かにB席の方が少しゆとりがあるように感じました。
そのため、少しでもゆったり過ごしたい方はB席を選んで利用してみるのはどうでしょうか?
今回は16号車のB席を利用しました。
座席には背面テーブルと網ポケットが装備されており、新幹線の標準装備となっています。
先ほど述べたようにB席は他の席と比べて座席幅が2cm広いため、東京までの1時間40分の乗車時間を快適に過ごすことができました。
背面テーブルはペットボトルを置く窪みがあり、パソコンで作業するにも問題なさそうな広さでした。
窓側にも物を置くスペースはありますが、ペットボトルを置くとカーテンを下まで降ろすことができません。
荷物棚も広く、キャリーバックも問題なく置くことができます。
座席の最前列以外には窓の下にコンセントが設置されています。
スマートフォンが普及した昨今では鉄道車両にコンセントが設置されていると充電できるという安心感があります。
東海道新幹線は16両編成で運転されており、8~10号車がグリーン車、それ以外が普通車という形になっています。
さすが日本の大動脈ということもあり16両という車両数だけでなく、グリーン車が3両も用意されているのが他の日本の鉄道車両とは異なるところだと思います。
東京駅に到着後のN700系
700系も引退し、東海道新幹線の顔となったN700系も2020年に13年ぶりのフルモデルチェンジでN700Sが登場したことにより、廃車が始まっています。
まだまだ活躍していくでしょうが、今後の動向にも気になるところです。
まとめ
「ひかり」には大きく2つの運行形態がある
乗車区間によっては「のぞみ」並みの所要時間で移動可能
各車両の先頭座座席、窓側座席にはコンセントが設置
季節限定!! 臨時特急ワイドビューしなの81号 白馬行き グリーン車乗車記(塩尻 ⇒ 白馬)
今回は愛知県と長野県を結ぶ「特急ワイドビューしなの」の中でも季節限定で運転されるワイドビューしなの 白馬行きの乗車記を書いていきます。
また,今回は塩尻から白馬までの短距離での乗車ですがせっかくなのでグリーン車を利用してみました!!
「ワイドビューしなの」の自由席の乗車記はこちら↓
gakuchiku-maile-trip.hatenablog.com
季節限定!! 白馬行き 臨時特急ワイドビューしなの 乗車記(塩尻 ⇒ 白馬)
臨時特急ワイドビューしなの とは
ワイドビューしなのは名古屋 ⇔ 長野を約3時間で結ぶ特急列車です。
しかし,しなのは通常運行とは別に春夏秋冬の観光シーズンに臨時列車として「白馬行き」が運転されています。
特急あずさは白馬方面へ向かう南小谷行きが毎日運転されていますが,特急しなのは季節限定の臨時列車でしか白馬行きは運転されません。
また,この白馬行きの「しなの」は通常とは異なる運行経路を走行します。
通常のしなのは名古屋から松本を経由し,長野に向かいます。しかし,白馬行きのしなのは松本からは大糸線に入って白馬に向かいます。そのため,長野駅には行かない特急列車になります。
そのため,「しなの」の中でも通常とは行先が異なり,さらに走る線路も異なるという面白い特急列車となっています。
塩尻駅から乗車!!
塩尻駅では6番線から長野行き、5番線から名古屋行きのしなのが発車します。
また、電光掲示板の下にはその日の編成表が設置されています。
しなのは6・8・10両編成で運転されるため、編成によって乗車口が変わります。そのため、事前にわかるようになっているのはとてもありがたいです。
しかし、今回乗車する白馬行きのしなのは4両編成と電光掲示板には表示されていました。
長野・名古屋行きのしなのは6両以上で運転されるため、4両で運転されるしなのはとても珍しいです。
今回乗車する白馬行き先頭車両のグリーン車
この臨時列車は4両編成ですが、10両編成の際に7~10号車として使用される付属編成が使用されています。
そのため、車両の名古屋側も長野側も貫通型となっています。
しかし、長野側の先頭車両は貫通型グリーン車と通常のグリーン車とは全く異なります。
ちなみにこちらが通常の長野側先頭車両のグリーン車
非貫通型と貫通型なので先頭車両の形状が全く異なります。
今回は先頭のグリーン車に乗車します。
行先表示も「白馬」になっており、しなのヘビーユーザーの筆者も初めて見る行先表示でした。
ちなみに、白馬行きしなのが4両編成なのは先程述べましたが、指定席、自由席の内訳は1号車:グリーン車、2,3号車:指定席、4号車:自由席となっています。
グリーン車の座席の色合いは青色を基調といた色合いでした。
また、床も絨毯張りになっており、高級感のある感じになっていました。
ちなみに今回のグリーン車の乗客は松本までは筆者のみ、松本からは1名の方が乗車されたので合計2名という感じでした。
臨時列車のグリーン車な上にコロナの影響もあるためか、とても乗客は少なったです。
自由席、指定席の座席と比べると背もたれの部分がとても重厚感のある座席でした。
さすがグリーン車といった感じです。
今回はグリーン車の一番前の座席を予約しました。
先頭座席にはテーブルとフットレストが設置されていました。
座席の重厚感のおかげか座り心地はとてもよく、さすがグリーン車という感じでした。
先頭座席のテーブルは半分折れている状態なので組み立てて、使用します。
ペットボトルを置く用の穴はないため、その点は少しだけ不便かもしれません。
フットレストは表面と裏面があり、床と同じデザインの土足用と靴を脱いで使う用の2つが用意されていました。
上記画像は土足用のフットレストです。
上記画像は靴を脱いで使う用のフットレストです。
表面と裏面でデザインが異なり、さらに土足用は床と同じデザインになっているのでとてもわかりやすかったです。
さらにグリーン車には少し広めのサイドテーブルも設置されていました。
置きたいものに応じて使うテーブルを選べるのでこの点は非常に良いと思います。
サイドテーブルにはペットボトルを置くスペースもあるので、こちらに置くのが良いかもしれません。
松本までは筆者のみだったので先頭座席以外の座席も見学しました。
その他の座席にも、背面テーブル、フットレスト、サイドテーブルが設置されていました。
グリーン車の入り口辺りの荷物棚には毛布も設置されていました。
少し肌寒い時には使用することができるので、とてもありがたい設備です。
先頭座席の前は運転席となっているので前面展望を見ることができます。
今回乗車した座席からの全面展望は上記画像のような感じでした。
大糸線では白馬連峰の山々を見ることができましたが、貫通型車両なので見ることができる前面景色の範囲は限られます。
そのため、前面展望の楽しみたい方には、長野行きのグリーン車の方に乗車することをお勧めします。
大糸線では仁科三湖の景色を見ることができます。
今回は11月だったので、紅葉には少し遅かったですが車内からは良い景色を楽しむことができました。
白馬駅の駅名表示には長野県のマスコットキャラクターである「アルクマ」も表示されていました。
名古屋側の先頭車両
こちらも貫通型のため貫通型グリーン車とデザインは同じです。
まとめ
白馬行き「しなの」は季節限定の臨時列車
使用される車両は普段増結用に使用される4両編成の付属編成
貫通型グリーン車は前面展望を楽しむには少し物足りない感じがした
最後に
白馬駅前からも雪を被った白馬連峰の山々を見ることができました。
白馬のゲレンデは雪質がとても良いのでまた、機会があれば行ってみたいです!!
元小田急ロマンスカーHiSE 長野電鉄1000系乗車記(普通座席編)
今回は前回のゆけむりの続きとして普通座席について書いていきます。
長野電鉄関連の記事はこちら↓
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信州の地で活躍! 元小田急ロマンスカーHiSE ゆけむり乗車記(須坂 ⇒ 長野)
↑須坂駅で撮影したゆけむり
展望座席の上部に運転席があるというロマンスカーのスタイルは現在,小田急で活躍するVSEやGSEにも引き継がれています。
筆者はまだVSE,GSEには乗ったことがないため,今後乗ってみたいです。
ゆけむりの普通座席
ゆけむりの展望座席の後方は青を基調とした座席となっています。
展望座席以外の座席はハイデッカーになっているため,展望座席と比べて座席の位置が高くなっています。
座席の真ん中には肘掛けがありませんでした。
また,座席にはリクライニングもありません。
足元はそれほど広いわけではありませんでした。
前の座席下の部分も空いているわけではないので,ゆったりと足を伸ばすことは難しかったです。
座席の背面部分には小布施堂の朱雀の広告が入っていました。
2019年までは並ばなければ食べられなかった朱雀は2020年は事前予約制となっていました。今年はどのような形式で販売されるのでしょうか。
背面テーブルはないため,展望座席と同様に窓側座席の部分からテーブルを引っ張りだしてくる構造になっています。
ペットボトル飲料を置くだけならば特に問題はありません。
側面にはテーブルのたたみ方も記載されていました。
中々,現在の鉄道ではこのスタイルのテーブルはないため,初めて使用する人にとっては説明がないと難しい構造です。
展望座席のテーブルと同様にテーブルの下には栓抜きが設置されていました。
長野電鉄では使う人はほとんどいないと思いますが,使ってみたいという方は瓶のドリンクを持ち込んで使用してみては!!
長野電鉄では2編成の1000系が活躍しているそうです。
昔,活躍していた車両にまだ乗れるというのはとても嬉しいことです。
まとめ
ゆけむりの普通座席はハイデッカー構造となっており,座席の位置が高め
テーブルの下には「栓抜き」が設置
座席のリクライニングは不可能
最後に
1000系はロマンスカー「HiSE」時代の1988年にブルーリボン賞を受賞しており,記念プレートが展望座席後方の通路上部に設置されていました。
ちなみに2019年には最新のロマンスカーである小田急電鉄のGSE,2020年には西部鉄道の「Laview」が受賞しています。
元小田急ロマンスカーHiSE 長野電鉄1000系乗車記(展望座席編)
今回は長野電鉄で活躍する元小田急電鉄のロマンスカーHiSE 展望座席の乗車記について書いていきます。
長電では1000系となりゆけむりとして運行されています。
gakuchiku-maile-trip.hatenablog.com
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信州の地で活躍する元小田急ロマンスカーHiSE ゆけむり乗車記(湯田中 ⇒ 長野)
長野電鉄1000系について
長野電鉄1000系は元々小田急電鉄のロマンスカーとして活躍していた小田急10000系「HiSE」です。小田急電鉄時代では11両編成で運転されていましたが長野電鉄では4両編成で運転されています。
長野電鉄では「ゆけむり」として運転されています。また,土日・休日には「北信濃ワインバレー列車 特急ゆけむりのんびり号」としても運転されています。北信濃ワインバレー列車では事前に予約することで車内で長野県産のワインを堪能することができます。もちろん,通常の特急列車としても利用可能です。
いざ,乗車!!
今回は湯田中駅から北信濃ワインバレーとして運転される「特急ゆけむりのんびり号」に乗車しました。
行先表示は「特急 長野」ととてもシンプルなものでした。
ゆけむり号の展望座席
元ロマンスカーということで,特筆すべき点はやはり全面展望を楽しめる先頭車両です!!
運転席がないため遮るものがなく,車内からの眺めを堪能することができます。
この展望座席に座るには追加料金は必要ないため,通常の特急料金だけで問題ありません。
そのため,ゆけむり号に乗車される際にはぜひ,この展望座席を狙ってみてはどうでしょうか?? 鉄道での旅がより一層楽しいものになると思います。
今回は臨時のゆけむりのんびり号だったためか,それほど混雑せず難なく展望座席の最前列に座ることができました。
展望座席は赤と青を基調とした座席になっていました。
展望座席の先頭なので全面展望を存分に楽しむことができます。
湯田中駅からだと線路脇の畑や前面に山景色を望むことができました。
やはり,展望座席がある車両は素晴らしい!!
ちなみに,テーブルは横に設置されているものを引っ張り出してくるような構造になっていました。今時の特急車両では背面テーブルや肘置きにテーブルが内蔵されているタイプが多いのでこのタイプは新鮮に感じました。
テーブルの下には栓抜きが設置されており,筆者も驚きました。
小田急電鉄で活躍していた当時はよく利用されていたのでしょうか。
今回乗車した列車がゆけむりのんびり号であったため,乗車後に観光MAPの配布がありました。
その他のゆけむり号やスノーモンキー号にはこのようなサービスはなかったため,すこし驚きました。
ちなみに「特急ゆけむりのんびり号」はのんびりというだけあって,所要時間がA特急ゆけむり号よりも長くなります。所要時間はA特急ゆけむり号が約50分,特急ゆけむりのんびり号が約1時間10分となるので,ゆけむりのんびり号では20分も多く乗車することができます。
展望座席の足元は「広い!!」というわけではありませんが,1時間程度であれば窮屈さを感じない程度でした。
途中駅ではスノーモンキー号との入れ違いがありました。
このような景色を楽しめるのも先頭座席の特権です!
ゆけむりのんびり号は停車駅での停車時間も長いですが千曲川の橋梁での停車もありました。
筆者は初めて橋梁の上で停車するという経験をしました。
橋梁からこの日の千曲川はそれほど水量も多くありませんでした。
この千曲川は新潟県に入ると信濃川と名を変えて日本海へ流れ込んでいく日本最長の川です。
朝陽~長野間は複線区間になります。
また,北陸新幹線とも交差するのでタイミングが合えば新幹線をみることもできます。
この日は運よく車内から北陸新幹線を見ることができました。
善光寺口~長野間は地下区間になるため本郷駅通過後には地下に入っていく様子を見ることができます。
地下区間での走行風景も地下鉄では中々見ることができないため,貴重な体験になりました。
長野駅でのゆけむり
展望座席の上部にあるのが運転席です。
座席部分と比べると運転席部分の空間は小さいため,運転手の方は狭い中で安全運転するのはとても大変だと思います。
ゆけむりの展望座席以外の設備については,後日記載する予定です。
まとめ
長野電鉄のゆけむり号には元小田急電鉄ロマンスカーHiSEが使用
先頭車両の展望座席は追加料金なしで利用可能
最後に
展望座席の後方にはこのような階段部分があります。
これは先程の展望座席の上部にある運転席に行くために使用される階段の一部です。
このような設備があるのも展望座席がある車両ならではです。