「のぞみ」並みに速くてお得な「ひかり」乗車記(名古屋 ⇒ 東京)

今回は東海道新幹線の「ひかり」に乗車した時のことについて書いていきたいと思います!!

 

「のぞみ」に匹敵するほど速い「ひかり」に乗車!!東海道新幹線N700系(名古屋 ⇒ 東京)

  • 列車名:ひかり654号
  • 使用車両:N700系
  • 乗車区間:名古屋 ⇒ 東京
  • 停車駅:名古屋 ⇒ 小田原 ⇒ 新横浜 ⇒ 品川 ⇒ 東京

 

東海道新幹線について

東海道新幹線には「のぞみ」「ひかり」「こだま」の三種類の列車が運行されています。東京~新大阪間における「のぞみ」の停車駅は東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪のみです。「こだま」はすべての駅に停車します。そのため、「のぞみ」が最も速く「こだま」が最も遅いということになります。

しかし、「ひかり」は列車によって停車駅が異なり、大きく2パターンの運行形態があります。

 

「ひかり」の停車駅は?

それではひかりの停車駅について具体的に説明します。

ひかりは毎時2本運転されていますが、それぞれ停車駅と東京発の場合には行き先が異なります。

日中に運転される「ひかり」の行き先と停車駅パターンには以下の2パターンがあります。

早朝や夜間には下記の行き先、停車駅ではない「ひかり」もありますが、今回は省略します。

 

パターン1:東京or新大阪行き ひかり号(東京33分発、新大阪18分発)

停車駅:東京、品川、新横浜、小田原or豊橋、名古屋~新大阪の各駅

 

パターン2:東京or岡山行き ひかり号(東京03分発、新大阪48分発)

停車駅:東京、品川、新横浜、熱海or三島、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪~岡山の各駅

 

パターン1の「ひかり」の東京~名古屋間は「のぞみ」停車駅の他には小田原または豊橋にしか停車しません。代わりに名古屋~新大阪は各駅停車となるため「こだま」と変わりません。

パターン2の「ひかり」の東京~名古屋間は「のぞみ」停車駅の他に熱海または三島、静岡、浜松に停車するため、パターン1の「ひかり」よりも停車駅が多く停車駅も異なります。しかし、名古屋~新大阪間の停車駅は「のぞみ」と同じです。
上記のように30分に1本運行される「ひかり」ですが、乗車時間によって停車駅が全く異なります。そのため、ひかりに乗車する際には自身の目的地に停車するのか確認する必要があります。

しかし、先ほどの運行パターンをうまく利用することで「ひかり」に乗車しているのに「停車駅はほぼのぞみと変わらない!所要時間もほぼ同じ!」ということが可能になります。

具体的には東京~名古屋間をパターン1、名古屋~新大阪間をパターン2のひかりに乗車するということになります。

今回、筆者は東京~名古屋間でパターン1のひかりに乗車しました。

 

名古屋から乗車!!

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今回乗車したのは名古屋15:31発のひかり654号東京行きです。

上下の東京行き「のぞみ」と比較しても停車駅に小田原が追加されているだけで、ほぼのぞみという状態です。

しかも、のぞみと比べて自由席が2両多いため座れる確率は高く、東京~名古屋を指定席(通常期、乗車券込み)で利用した場合にも「のぞみ」は11,300円、「ひかり」は11,090円と「ひかり」のほうが210円安くなります。

所要時間は直前に発車するのぞみ388号と比べるとひかり654号は4分だけ長いです。

所要時間が4分増えるだけで、自由席に座れる確率が増え、指定席料金も安いならば筆者は「ひかり」を選択しますが、皆さんはどうでしょうか?

ただ1時間に1本しか運転されないため、利便性という観点では圧倒的にのぞみには敗北しています(笑)

 

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今回乗車したのはN700Aでしたが「A」のロゴマークが小さいタイプでした。

 

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同じN700Aでも「A」のロゴマークが大きいタイプもあります。

このロゴマークの違いは当初、N700系は2007年から営業を開始しましたが、2013年にN700系に「定速走行装置」「中央締結ブレーキ」「地震ブレーキシステム」などの装置、機能を加えたN700Aを投入しました。そのため、2013年以降に登場したN700系には大きくAのロゴが描かれていました。

しかし、2014年から既存のN700系の性能をN700Aと同等にする改造が始められました。この時に改造を受けたN700系には小さくAのロゴが加えられました。

そのため、現在は性能と見た目は同じですがロゴマークが微妙に違うN700Aが運行されています。

ちなみに、ロゴマークも違いますが座席のシート柄も僅かに違うそうですが筆者には違いが区別がつきません。

 

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今では当たり前になったLED行き先表示

 

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N700系の車内

普通席の座席は3+2列シートになっています。海側が3列シート、富士山側が2列シートという配置です。

座席の色は青色がメインになっています。

 

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富士山側の2列シート

座席番号は窓側がE、通路側がDになります。

 

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海側の3列シート

座席番号は窓側がA、真ん中がB、通路側がCになります。

ちなみに、N700系の普通席の座席幅はA,C,D,E席は44cmですが、B席は46cmと2cm広く設計されています。筆者もA席とB席を乗り比べてみましたが、確かにB席の方が少しゆとりがあるように感じました。

そのため、少しでもゆったり過ごしたい方はB席を選んで利用してみるのはどうでしょうか?

 

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今回は16号車のB席を利用しました。

座席には背面テーブルと網ポケットが装備されており、新幹線の標準装備となっています。

先ほど述べたようにB席は他の席と比べて座席幅が2cm広いため、東京までの1時間40分の乗車時間を快適に過ごすことができました。

 

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背面テーブルはペットボトルを置く窪みがあり、パソコンで作業するにも問題なさそうな広さでした。

 

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窓側にも物を置くスペースはありますが、ペットボトルを置くとカーテンを下まで降ろすことができません。

 

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荷物棚も広く、キャリーバックも問題なく置くことができます。

 

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座席の最前列以外には窓の下にコンセントが設置されています。

スマートフォンが普及した昨今では鉄道車両にコンセントが設置されていると充電できるという安心感があります。

 

 

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東海道新幹線は16両編成で運転されており、8~10号車がグリーン車、それ以外が普通車という形になっています。

さすが日本の大動脈ということもあり16両という車両数だけでなく、グリーン車が3両も用意されているのが他の日本の鉄道車両とは異なるところだと思います。

 

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東京駅に到着後のN700系

700系も引退し、東海道新幹線の顔となったN700系も2020年に13年ぶりのフルモデルチェンジでN700Sが登場したことにより、廃車が始まっています。

まだまだ活躍していくでしょうが、今後の動向にも気になるところです。

 

まとめ

「ひかり」には大きく2つの運行形態がある

乗車区間によっては「のぞみ」並みの所要時間で移動可能

各車両の先頭座座席、窓側座席にはコンセントが設置