【宗谷本線】最北端を目指す普通列車 乗車記(旭川 ⇒ 稚内)

今回は旭川から日本最北端 稚内まで運転されている宗谷本線 普通列車の乗車記を書いていこうと思います。

 

日本最北端の稚内を目指す! 稚内行き 普通列車乗車記(旭川稚内

 

宗谷本線について

宗谷本線は旭川から稚内までを結ぶ約260kmの非電化路線です。

北海道を走る鉄道路線の沿線は山岳地帯や田畑、牧場が多くあります。宗谷本線は天塩川に沿って走る部分もあるため河川、牧場、原野と自然豊かな車窓を楽しむことができます。

特急列車は札幌~稚内を結ぶ「宗谷」1往復、旭川稚内を結ぶ「サロベツ」が2往復運転されています。

その他の列車については旭川~名寄は快速「なよろ」を含め、多くの列車が運転されています。しかし、名寄~稚内で運転されている列車は5往復にも満たない状態です。

普通列車で宗谷本線を乗り通す場合は、旭川からは2本、稚内からは3本しかありません。また、設定されている時間帯も限られるため、効率良く旭川稚内を乗り通すには基本的に特急列車を使うことになります。

 

乗車時間6時間の普通列車に乗車

旭川から発車する稚内行きに乗車します。

夏場なので5時でも日が出ており、明るいですが、旭川は涼しく、非常に快適です。

 

旭川駅のコンコースには「ザ・ロイヤルエクスプレス」の横断幕が飾ってありました。

ザ・ロイヤルエクスプレスは横浜~伊豆急下田などで運転されている観光列車です。

夏場は首都圏から北海道に車両が運ばれ、北海道で運転されています。

 

稚内行きの普通列車旭川駅を6:03発に出発します。

稚内には12:07に到着するので所要時間は約6時間です。

 

稚内行きの普通列車は2両編成で入線してきます。

しかし、後ろの1両は途中の名寄で切り離されます。

そのため、稚内行きの列車は先頭の1両となり、乗車時には注意が必要です。

 

車両の側面には宗谷線のプレートが設置されていました。

 

キハ54系の座席は3種類ありました。

1つ目は席数が一番多い2人掛けの転換クロスシートです。

 

2つ目は少し短めのロングシート

首都圏の通勤列車と比べると非常に短いロングシートです。

 

3つ目は1人ずつ区切られた、ロングシートです。

2つ目の短めのロングシートより若干席数は多めですが、2つ目のシートと区切られて設置されているのには、何か意味があるのでしょうか?

 

2人掛けクロスシートの通路側にはテーブルも設置されていました。

 

テーブルを出した状態はこんな感じでした。

飲み物を置くにはちょうど良いですが、だいぶ小さいテーブルです。

 

車内には冷房は設置されておらず、扇風機が設置されていました。

最近では扇風機が設置されている車両はレアだと思います。

窓枠近くにボタンが設置されているので、自分で扇風機の電源をON/OFFすることが可能です。

 

旭川駅から約20分ほどで比布駅に到着です。

北海道は難読地名が多くあり、駅名も初見では読み方がわからない駅が数多くあります。

この比布駅も難読駅の1つです。宗谷本線にはこの他にも「和寒」「音威子府」などの難読駅があります。

 

比布駅を出発後の車窓は畑が多くあります。

 

音威子府駅の数駅前にある恩根内駅

改札はなく待合室らしき建物が建っているだけです。

 

稚内駅に近づくにつれ車窓が田畑ではなく、原野になってきました。

 

抜海駅を出発後は高台から海を眺めることができる区間を走ります。

利尻富士も見ることができますが、この日は雲がかかっていて見ることはできませんでした。

 

旭川駅から約6時間後の12:07に稚内駅に到着しました。

6時間の乗車はとても長い。。。

ちなみに東京から博多まで新幹線では約5時間です。

 

稚内駅から北には駅がなく、日本最北端の駅になります。

この稚内駅は北の始発・終着駅になりますが、南の始発・終着駅は鹿児島県の枕崎駅です。

日本最南端の駅は西大山駅ですが、西大山駅指宿枕崎線の途中駅なので、始発・終着駅は枕崎駅になります。

 

ホームから改札口に向かう通路の手前には「日本最北端の駅」の標識が設置されていました。

線路には車止めもあり、終着駅ということが一目で分かります。

 

稚内駅の駅舎の外には「日本最北端の線路」のモニュメントも設置されています。

このモニュメントを見ると日本の最北端に来た実感が湧きます。

 

まとめ

旭川稚内間は普通列車で約6時間

車窓は基本的に田畑または原野

車両には冷房ではなく、扇風機が設置

 

おまけ

稚内には日本最北端のマクドナルドがあり、記念撮影のスポットとしても有名です。

稚内駅から少し距離があるので、訪れる際は注意が必要です。